ボルソルン

ボルソルン[1]古ノルド語: BölþornBölthorn)またはベルソル[2](「災いの茨」の意[3]古ノルド語: BölthorBölþorr)は、北欧神話に登場する古代のヨトゥン族(霜の巨人)である[1]

ギュルヴィたぶらかし

スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』において、ボルソルンは、アース神族オーディンの母となるベストラの父とされている[1]

なお、ドナルド・A・マッケンジー『北欧のロマン ゲルマン神話』(東浦義雄、竹村恵都子訳、大修館書店)においては、ベストラの父はボルソルンではなくユミルであるとされている。 (詳細はベストラを参照)

ハヴァマール

古エッダ』の『ハヴァマール』第140節によると、ベルソル(ボルソルン)は、オーディンに9つの神秘的なまじない、あるいは「歌」(galdrar)を教えた無名の巨人の父親であったとされている[4]

脚注

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  1. ^ a b c 『エッダ 古代北欧歌謡集』229頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』39頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』43頁。
  4. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』39、43頁。

関連項目

参考文献

  • V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
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